年を取ると昔のことばかり思い出す。
特に中学から大学の間の出来事、そのときの思いが蘇る。
大学3年、アパート近くの喫茶店で初めて森田童子を知った
今から40年以上前だ。私は大学3年生。
私の住むアパートの近くに時々行く喫茶店があった。
当時は、どの喫茶店でも音楽が流れていた。
そこで初めて森田童子の曲を聴いた。
聴くほど気分が落ち込んでいくような感じ。ただその暗さが、一人暮らしで、出不精な私には何故か響いた。
そこで、喫茶店のマスターに「この曲はなんていう曲」と聞いたのだ。
「森田童子」なんて全く知らなかった。
中学生のとき、音楽に目覚め、少しずつ聞くようになっていた。
当時の若者にとって、ラジオの深夜放送を聞くのは当たり前。
オールナイトニッポンを毎日聞いていた。
その中でたくさんの音楽を知った。でも、森田童子は知らなかった。
駅前のレコ-ド店でカセットテープ2本を買った
私は早速駅前のレコード店に走った。
大学進学のため上京したとき、持って来たのが、ギターとカセットデッキ。それと「かぐや姫」とジョンデンバーのカセットテープだ。
レコードプレーヤーは場所を取るので持ってこれなかった。
まだCDは存在しない時代で、音楽アルバムはレコードとカセットテープで発売されていた。
私はレコード店で森田童子のカセットテープ2本を買った。
後日、本屋さんだったか、楽器店だったか忘れたが、私が買ったカセットテープに収められている曲が収められていた楽譜本(ギター用)を買った。
森田童子は全く有名ではなかったが
1993年、ドラマ『高校教師』の主題歌に『ぼくたちの失敗』が採用され、一躍知られるようになった。それまでは、知っている人はそんなに多くなかったはず。
大学のとき、友人たちに聞いても誰一人森田童子を知らなかった。
ドラマの大ヒットでしられるようになった。
私はそのドラマをほとんど見ていないが、「俺はこの主題歌を昔から知っているぞ」と一人で喜んだものでした。
今はほとんどの曲がユーチューブで聴ける。
今日はお風呂に浸かりながら、スマホで『ぼくたちの失敗』と『さよならぼくのともだち』を聴いた。